ボイラー技士(1級・2級)資格取得について
ボイラー設備のある施設で、ボイラーを扱う方に必要な国家資格
がボイラー技士です。
ボイラー技士には、特級・一級・二級がありますが、
まずは、二級ボイラー技士と一級ボイラー技士の違いについてご
説明をさせていただきます。
先ず、二級ボイラー技士の職務とは、
小規模ボイラーから伝熱面積が25平方メーター以内での範囲で業
務が可能になります。
また、二級ボイラー技士は、ボイラー業務の基本的な業務をメイ
ンに行う事となります。
そして、一級ボイラー技士や特級ボイラー技士の指示によって業
務を行う事が多くなると言えるでしょう。
また、ボイラー技士の中では、一番業務範囲が狭い資格となりま
して、ボイラーを安全に使用したり管理するための職務となりま
す。
そして、一級ボイラー技士は、
小規模ボイラーから伝熱面積が500平方メーターまでが業務範囲
となりますので、一級ボイラー技士がカバーをする職務と致しま
しては、二級の職務よりも広範囲となります。
また、一級を取得すると上級資格者として、二級ボイラー技士へ
の指導、指示を行う職務も入ります。
次に、二級ボイラー技師の受験資格についてですが、実は二級ボ
イラー技師には明確な受験資格の規定はありません。
ですので、希望さえすれば誰でも受験する事が可能です。
ただ本人確認証明書は必要となりますので覚えておきましょう。
一級ボイラー技士の受験資格ですが、
一級ボイラー技士の受験資格については、いくつか規定がありま
して、
@二級ボイラー免許の取得者、
A大学などでボイラーにおける学科を修了し、かつ1年以上の実
地研修を受けた者
B熱関係のエネルギー管理士の免許を受けた者で、かつ1年以上
の実地研修を受けた者
C海技士(機関1.2.3級)の免許を受けた者
Dボイラー又はタービン主任技術者(1種または2種)の免許保
持者で伝熱面積の合計が25平方メートル以上のボイラーを取扱
った経験がある者、等の条件のうち、一つが当てはまっていれ
ば大丈夫です。
試験内容についてですが、
これは、各級とも、学科試験が行われています。
穴埋め問題や選択方式など、二級から特級へと上がってゆくに
従って難しい内容になっています。
ボイラー技士試験は、安全衛生技術試験協会が実施しています。
合格率につきましては、
参考までですが、
1級:55%程度、2級:58%程度 となっております。
試験地は、
全国7ブロックの安全衛生技術センターで行われます。
試験日は、
特級は年に1回、1級は年に7回ほど、2級は1か月に1回行われてい
るという現状ですが、具体的な日にちは、各ブロックの安全衛生
技術センターによるので、問い合わせてみましょう。
尚、ボイラー技士免許の交付については、
試験合格後、ボイラー免許の交付を受ける為に、必要書類として、
免許申請書・免許試験合格通知書・免許の写真・その他必要な書
類・交付料金(1500円)が必要になります。
また、申し込み方法については東京都労働局免許証発行センター
に郵送で申し込みます。必ずこれらの手続きを忘れない様に致し
ましょう。
ボイラー技士試験についての問い合わせ先:
下記、全国7ブロックの「安全衛生技術センター」
北海道安全衛生技術センター:
〒061-1407
北海道恵庭市黄金北3-13
TEL:0123-34-1171
東北安全衛生技術センター:
〒989-2427
宮城県岩沼市里の杜1-1-15
TEL:0223-23-3181
関東安全衛生技術センター:
〒290-0011
千葉県市原市能満2089
TEL:0436-75-1141
中部安全衛生技術センター:
〒477-0032
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
TEL:0562-33-1161
近畿安全衛生技術センター:
〒675-0007
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
TEL:079-438-8481
中国四国安全衛生技術センター:
〒721-0955
広島県福山市新涯町2-29-36
TEL:084-954-4661
九州安全衛生技術センター:
〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-9-3
TEL:0942-43-3381